バルカン―「ヨーロッパの火薬庫」の歴史 (中公新書 2440)

  • 中央公論新社 (2017年6月20日発売)
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感想 : 15
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タイトルから世界大戦時の政治が主題かなと思ったが、どちらかというと一般的な農民の文化や宗教観などのソフト面に多く記述があり、何よりもオスマン帝国下の半島の状況もかなり多く紙幅を使って著述されており面白い。
このオスマン帝国に支配されている間の統治体制、宗教観が西欧では見られない形態で面白い。
イスラム教と正教を同時に信じるという、日本人のような二重性。
戦争で列強に引き裂かれるだけでない、バルカン半島に住む人々の生活の面白さを感じられる良い一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2023年9月16日
読了日 : 2023年9月16日
本棚登録日 : 2023年9月16日

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