夏に読むべき小説、イリヤの空の第2巻。
アクションたっぷりの正しい原チャリの盗み方後編と、みんな大好き学園祭の十八時四十七分三十二秒前後編。
主人公である浅羽視点での描写が思いのほか少なくて、かなり多角的にキャラの関係や価値観の違いを表しているのがすばらしいと思う。
町の歴史や駐留アメリカ軍がいることによる文化の醸成、みんながうっすらと思っている違和感など、ここまでしっかりと社会をラノベ的ディフォルメとリアリズムを混ぜて描写できているのは秋山瑞人だけなのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2022年8月7日
- 読了日 : 2022年8月7日
- 本棚登録日 : 2022年8月7日
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