ジブリの教科書5 魔女の宅急便 (文春ジブリ文庫 1-5 ジブリの教科書 5)

制作 : 文春文庫編集部 
  • 文藝春秋 (2013年12月4日発売)
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本棚登録 : 365
感想 : 26
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幼ない頃に映画を観た当時は、なんて嫌味な孫娘なんだ!(ニシンのパイの彼女)と自分のことを棚に上げて思っていたが、今となっては彼女の気持ちも、キキの期待していたもの(感謝)が得られず落ち込む気持ちも十分理解できる。
 ちょっと深読みし過ぎでは?という考察もいくつかあったが、このシリーズは中盤に美術ボード?という美しいイラストが必ずあるので、それを眺めるのも楽しみ。
 個人的に印象に残っている、キキが早朝お手洗いに行った帰り、パン屋の主人をやり過ごす何てことないシーンには、誰も触れておらず残念だった。

ーー再読ーー

 天から授かった才能を持っている人の悩みは凡人には理解できないなぁ、と凡人の私は他人事で観賞できる。作家や大学教授などそれぞれの得意分野から掘り下げた寄稿が多いが、子どもから大人まで単純に楽しめて専門家は考察が捗る奥が深い映画だと感じる。ジジの言葉がわからなくなった理由は、本書を読んで腑に落ちた。昔からウルスラの絵が大好きなので、この絵をじっくり眺められるのも魅力の1つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 趣味・実用
感想投稿日 : 2021年4月17日
読了日 : 2021年2月23日
本棚登録日 : 2021年4月17日

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