今風キャリア構築の考え方を幅広くカバーした本。会社依存から、プライベート重視のやりがい追求型の労働者が増えてきた背景があって、一方で、その変化についていけない人も多い中で、独学力をキーワードに生き残り戦略を考えるキッカケになる一冊です。
安心社会では、タテ関係特有の権威と同調圧力で閉じられていて、信頼社会では利他主義がベースにヨコに開かれた人間関係という比較がわかりやすい。
マルチな専門性、リベラルアーツ、連続的な学びと、クランボルツの計画的偶発性理論、等、最近人気のキャリア本の集大成のような内容ですが、紙面の都合?で、あまり深掘りはしていない為、さらっと読めます。
スペインで初めての日本人女性サッカー監督、佐伯夕利子さんや、スペシャリティコーヒーの品質向上のヒントを探るためにワインを勉強した堀口俊英さんのエピソードなどは理屈でなく実際のエピソードとしてインパクト抜群です。トレンドを捉えている反面、賞味期限がいつまでなのかはわかりませんが、ヒントはたくさんつまっています。
読書状況:読み終わった
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キャリア
- 感想投稿日 : 2023年3月18日
- 読了日 : 2023年3月18日
- 本棚登録日 : 2023年3月18日
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