スイッチを押すとき

著者 :
  • 文芸社 (2005年8月1日発売)
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本棚登録 : 2039
感想 : 295
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ディストピアもの。
自殺抑制プログラムとは言ったものの、これらの治験がどう役に立ってるのか分からないまま終わりを迎える。そもそもプログラムのために行われている非人道的な設定があまりにも現実的ではない。
普通、心臓に埋める時にGPSも付けるんじゃないかな。
警察に追われる描写もツッコミ所満載。YSCと警察が繋がっているならまだしも、そうではないし。
文章は読みやすく、子どもたちや家族の境遇が可哀想で、心を揺さぶられるシーンもあるが、ふと冷静になってしまい没入はできなかった。
人は絶望の中で、たった一つの幸せを見つけたとき、死んでもいいと思うのかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月24日
読了日 : 2023年7月24日
本棚登録日 : 2023年7月24日

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