医龍 (12)

著者 :
  • 小学館 (2006年9月29日発売)
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4

木原の下の名前を知っているか?


……… いえ。




だろうと思ったよ。
俺も、 そんな木原と同じただのありがちな凡人だ。


加藤は若い世代を育てる事で、改革を進めるつもりらしいが。
木原のような、
なんの取り柄もない、 今さら変わることもできない男たちはどうなる!

お前たちには見えないかもしれないが、 大多数が木原のような平凡な人間だ。
患者軽視と言われようが、 誰かが彼らの存在を守らねばならない。

――俺は、 今は凡人である事を誇りに思う。
平凡な人間たちとと共に、 根を生やして生きていけるのだからな。



毅彦、
木原毅彦だ。
相手を人だと思うなら、 名前くらい覚えておけ。

俺は、 負けて初めて他人を愛する事を知った。
朝田は、 患者しか愛せない。

あいつは、
お前の事も愛しちゃいないよ。

(第95幕 権力の渦)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 連載中
感想投稿日 : 2009年5月4日
読了日 : 2009年5月4日
本棚登録日 : 2009年5月4日

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