子どもは「この場所」で襲われる(小学館新書)

著者 :
  • 小学館 (2015年12月6日発売)
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本棚登録 : 30
感想 : 3
4

<感想>
不審者・犯罪者といった「人」ではなく、犯罪が起きる「場所」に着目した防犯指南書。「犯罪原因論」と「犯罪機会論」。
欧米では「場所が犯罪を誘引する」という観点から、公園や公共トレイなどのパブリックな場を「デザイン」しているという話は興味深い。ユーザーエクスペリエンス(UX)は行動を促進するための手法だとばかり思いこんでいたが、行動を減らすためにも有効なのだ。
犯罪者の再教育には限界がある。被害者を増やさないためには、犯罪を起こす気にならない「場」のデザインに力を入れるほうが効果的かもしれないと思わされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会
感想投稿日 : 2020年11月16日
読了日 : 2020年11月16日
本棚登録日 : 2020年11月12日

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