<感想>
不審者・犯罪者といった「人」ではなく、犯罪が起きる「場所」に着目した防犯指南書。「犯罪原因論」と「犯罪機会論」。
欧米では「場所が犯罪を誘引する」という観点から、公園や公共トレイなどのパブリックな場を「デザイン」しているという話は興味深い。ユーザーエクスペリエンス(UX)は行動を促進するための手法だとばかり思いこんでいたが、行動を減らすためにも有効なのだ。
犯罪者の再教育には限界がある。被害者を増やさないためには、犯罪を起こす気にならない「場」のデザインに力を入れるほうが効果的かもしれないと思わされた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2020年11月16日
- 読了日 : 2020年11月16日
- 本棚登録日 : 2020年11月12日
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