設定が面白い。特殊自衛隊員が竹島を占拠。日本政府による行動だと韓国に公表することを要求する。これによって政府が拒否すれば竹島を日本固有の領土として訴える事が出来ない、かといって認めてしまえば一種の宣戦布告となり日韓緊張を高めるのはもちろん、日米韓の関係も揺らいでしまう。なるほど、自衛隊員により飲み屋のネタ話、”もしも”シリーズとしては出てきそうな話である。それをどう展開するのかってところでなんだか日本国民は日和見だから日本国土を攻撃させて目を覚まさせるんだというのはどうなんだろう?
広げた風呂敷は意外に小さかったって感覚でテンションは下がる。読んでいてすごく専門的でマニアでなければとても話に追いつけない事もしばしばで、あとがき読むと、なるほど元自衛官か、納得。フィクションものとしては面白く、元だけあって迫真に迫るリアリティさも盛り上げてくれたので読み物としては面白かったが、尻つぼみではある。続編として尖閣諸島を舞台にしたものがあるそうだが、オチはもう見えてしまったのでこれで完結としておこう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月8日
- 読了日 : 2023年11月30日
- 本棚登録日 : 2023年11月28日
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