爽やかな夏、
豊かな秋、
厳しくも暖かい冬。
そして…、喜びの春。
ふだんのカンパーニュ、お祝いのクグロフ、豆パン、ラクレットがとろけるチーズパン、
季節の野菜をまるごと贅沢に使ったスープ。
ママの味とは違う、けどおいしいカボチャのポタージュ。
“カンパニオ”は仲間って意味らしい。そういえば“カンパニー”と似てるもんね。
「りえさん」「水縞くん」と呼び合う、不思議な距離感のふたり。
パンを丁寧にこねて石窯で焼き、
いとしい人の手を繋いで散歩に出かける水縞くんが好き。
優しくて、綺麗で、少女のように可愛らしくて、言葉少なくとも、温かい料理を作るりえさんは、
いつもかなしみをたたえているようだ。
でもきっと、そのかなしみも癒える時が来るのだろう。
岸辺に張り付いた厚い氷が、やがて流れ去っていくように。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
北海道のにーさん達。
- 感想投稿日 : 2013年2月5日
- 読了日 : 2012年3月3日
- 本棚登録日 : 2013年1月17日
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コメント 2件
円軌道の外さんのコメント
2013/02/06
アセロラさんのコメント
2013/02/07