贖いのリミット (ハーパーBOOKS)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン (2019年12月16日発売)
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感想 : 21
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ウィル・トレントシリーズ8作目

クラブ建設中の敷地内で、元警官の死体が発見される。現場には大量の血が流れていた。調べると血は死んでいた警官のものではなく、主人公ウィルの妻アンジーのものだとわかり…

ウィルのシリーズと名乗っておきながら最初の数作以降は、ウィルは傍に居て
事件を捜査するのがメインで、女達の苦悩や闘いに重点が置かれる。(ウィルも壮絶な過去を抱えているけれど)

鋼鉄の鬼上司アマンダ、タフ・ママのフェイス、などの強い女性達がウジャウジャと出てきたのですが、毎回出番は少ないものの圧倒的な存在感を放っていたアンジーに関する回です。

売春の潜入捜査を行う警察官であり、誰とでも寝る女、全身をフェロモンを纏った武器として利用して様々なものを手に入れてきた彼女…ウィルと施設で出会い、傷つく互いの姿を見てきた二人。

気まぐれの様に結婚したもののアンジーはほとんど家におらず暗躍、たまにふらっと家に帰ってきては事件解決の重要な手がかりを知っていたり、ウィルの恋人であるサラへの嫌がらせに熱を上げていました。
「罪人のカルマ」でも事が起きたように、ウィルを支配する一方で執着し苦しむ姿がアンジーなりの愛の示し方なのでしょうか…これまではウィル、サラの視点で見ていた嫌なアンジー像を超えて、芯に抱えている孤独の深さと想いの強さが見えたのが良かったです。このやり方では幸せにはなれないんだろうな…

……読むのしんどいシリーズですね。
読みたくないくらいピリピリムードになるんですが読んでしまう。

サラの考え方も、なんかちょっと危険信号

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月14日
読了日 : 2021年8月14日
本棚登録日 : 2020年3月2日

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