2020年4月発行。
498ページに及ぶ長編の文庫だ。
時代は、豊臣秀吉が死んでからのこと。
徳川家康が次の殿上人となるであろうと認められつつあった。
そんな時にオランダ船で5艘の船団を組んでオランダを出発したのは、
日本と交易をしようと言う目論みであった。
御多分にもれず、旅は困難を極めた、天候ばかりでなく、
水や食料を求めた島では反対に襲われ何十人もの船員を殺される。
食料がつき、船自体もボロボロな状態でしかもたったの一艘で豊後の港につく。
そこから航海士ウィリアムアダムスの人生が大きく変わる。
先見の明があった徳川家康に重用されるきっかけも、素晴らしい。
歴史の中で家康の哲学がアダムスを日本人にした。
実に読み応えがあり、素晴らしい作品だった。
読む楽しみがなくなってしまうので詳しくは書けないが、
当時の世界情勢、日本が占領されなかった理由、
世界は日本の何を欲していたか、日本の中の話であって、実は世界の話でも。
家族愛も伏線として綴られている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月28日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月27日
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