昨年2021年3月に亡くなってしまった、書家で現代芸術作家でもある篠田桃紅さんのエッセイ。
日曜美術館で知り、気になっていた作家。
読んで完全には理解できない熟語が多数あるにもかかわらず、その文の美しさ、感性のみずみずしさに感動。
この感動は、高校生ながら背伸びして読んだ九鬼周造の「いき(粋)の構造」幸田文のエッセイ「木」を読んで以来。
書家であり、水墨の作品も多い作者だけに、墨と余白である白の関係性の記述は深い。
音叉の余韻にも似た静かだが心と脳に染み込む言葉の力が圧巻!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月9日
- 読了日 : 2022年2月9日
- 本棚登録日 : 2022年2月5日
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