和本への招待 日本人と書物の歴史 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2023年12月22日発売)
3.75
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 4
3

江戸時代の江戸には、意外に多くの読書人がいたことが分かる。当時の貸本屋の読者数は約10万人にも上っていた、と言う。また、尾張藩主や豊後・佐伯藩主など、高額で多くの書籍を読まれていた有力者もいた。
特に印象的なのは、平安時代の絵巻物を題材にした黄表紙「堪忍袋緒〆善玉」や、吉原のガイドブック「吉原細見」、洒落本「大磯風俗 仕掛文庫」など、挿絵本が流行したことです。当時の文字認識率が低かった人々でも、挿絵本を購入して楽しむことができたため、これらの本の流通量が大きく増加したと考えられます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2024年3月30日
読了日 : 2024年3月30日
本棚登録日 : 2024年3月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする