この本を読むまで、労働組合について、労働者のための組織という漠然とした知識しかなく、特に日本の労働組合については、政党との癒着など負のイメージを抱いていた。
労働者を取り巻く環境によって、様々な労働組合の形態があり、それらは労働者自らが築き上げてきたものであった。
分析編では、個別の事例から労働組合と労働環境の関係を読み解き、労働組合の成立に必要な要素を確認した。
特筆すべき点は、近年大きく変動してきた労働環境を踏まえ、今後労働組合がどのようになるべきか述べられていることである。日本におけるユニオニズムの不在を解消するため、労働者同士の連帯の仕方は非常に興味深い指摘だった。
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- 感想投稿日 : 2022年1月7日
- 読了日 : 2022年1月7日
- 本棚登録日 : 2021年12月18日
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