私はそのお父さんの世代ではないので、あまり心理的な理解はできなかったけどハッピーという飼い犬を守ってやるという気概は感じられた。人を素直に褒められない、自己表現が不器用、でも仕事さえして家にお金をいれてたらいい。そういう人が生きづらい世の中になった、らしいけれどそういう夫を支える妻という犠牲者が減っただけだと思う。妻と夫という性別的な役割分担が古くなったのは、それこそご時世、女とか男とかではなく個人を大事にしていこうという人権の流れだから。結局、人に優しくしたら優しくされるのだから。妻に優しくして、子供に向き合って、素直にごめんと言うだけ。それでハッピーも家に暮らせたのに。言わない言葉は何も伝わってない。ハッピーも犬で主人が死んだことが伝わらないからそのまま餓死したんだろう、心中にしては一方的だった。
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- 感想投稿日 : 2023年12月5日
- 読了日 : 2023年12月5日
- 本棚登録日 : 2023年12月5日
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