いたいのいたいの、とんでゆけ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2014年11月21日発売)
4.00
  • (146)
  • (140)
  • (92)
  • (22)
  • (4)
本棚登録 : 2381
感想 : 93
3

瑞穂を巻き込んだ霧子の復讐は、何か別のカタチにすることはできなかったのかな。衝動的な殺意を持ったことはあるけど、復讐という殺意はちょっと違うものだと思う。執念のある殺意みたい。霧子みたいな酷い虐めにあったことはないからオイラにはわからない。できれば、そうした殺意につながるような恨みは知らないままでいたい。
霧子の瑞穂との再会は最悪なカタチだったけど、瑞穂と気が付いた段階で復讐じゃない別の過ごし方だって選べたのに、と思う。血生臭い復讐の中での「いたいのいたいの、とんでゆけ」はギャップがあってインパクトがあった。オイラとしては親が子供に言うようにもう少し優しい状況で言ってほしい言葉なので、ラストシーンにホッとした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年8月20日
読了日 : 2016年8月17日
本棚登録日 : 2016年8月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする