神様たちのお伊勢参り (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2017年6月15日発売)
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本棚登録 : 390
感想 : 23
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「千と千尋の神隠し」を思い出した。設定やキャラクターに違いはあるけど芽衣が千、天がハク、燦がリン、邪神がカオナシ、みたいな感じかな。だからダメとか面白くないということではない。これはまた別の物語だ。「やおよろず」ってこの世じゃないところにあるのかと思えば携帯電話はつながるから、芽衣のように普通の人でもどうやら行けそうだ。問題なのは行き方と帰り方がどうもわからないことかな。いちばん驚いたのは芽衣が「やおよろず」に就職?を決めたこと。なんか元の世界に帰る気はなさそうだ。きっとグダグダ、ダラダラと思い悩んでいた世界よりもその暇もないほど忙しい「やおよろず」のほうがココロもカラダも居心地がよかったからだろう。なんかオイラもそこは共感だ。ご飯がおいしくてよく眠れる生活っていうのはこんな生活なんじゃないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年1月4日
読了日 : 2021年1月3日
本棚登録日 : 2021年1月1日

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