死刑でいいです―孤立が生んだ二つの殺人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2013年4月27日発売)
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本棚登録 : 533
感想 : 47
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日常生活で発達障害の人と関わっている機会は自分が知らないだけで実はけっこういっぱいあるはず。病院で診断は受けていないが、高齢となった私の父は発達障害だと推測している。(いろんな本を読んであまりにも当てはまるので)

父は一見、普通の人と変わりないけど、関わるとものすごくストレスを感じ、心底疲れる。障害と分かれば優しくもなれるかもしれないが、一緒に生活するのは大変な苦痛を感じる(私は1人暮らしを始めてから楽になった)
昔は発達障害なんていう言葉すらなかったけど、私が小さい頃にこういう障害がある事を分かっていて、もっと福祉が充実していたら、父も私達家族も少しは心を保ちながら生活できたかもしれない。

この本のような凶悪な犯罪は決して許されないが、(p296)英国の「貧しい者にこそ愛を」という精神に学んで、この障害が日本でも広く理解されて、広汎性発達障害の福祉施設が充実され、再犯防止,事件発生防止に繋がれば良いと思う。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年4月7日
読了日 : 2022年2月27日
本棚登録日 : 2022年1月19日

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