[墨田区図書館]
表紙の絵からは突拍子もない空想世界の話かなと思ったけれど、中をパラパラとめくるとショートストーリーに分かれていて、それぞれ小学生の心情に焦点をあてた本だったので借りてきてみた。
正直自分からは読まないだろうなとは覚悟していたので、なかなか進まないクマのパディントンシリーズの二巻、「パディントンのクリスマス」と並行して夜の読み聞かせ本に。ただ、いざ読んで行くと、私の方が眠くて寝てしまったりしたら、その話の最後までは自分で読んだりしていたみたいなので、思ったよりは心に響いた?気に行いった?みたい。良かった良かった。
個人的には最近「かんぱいシリーズ」で知って気に行った「宮川ひろ」さんを思わせる感じの本で、下手な道徳本よりもずーーっといい感じ。そしてかんぱいシリーズはやや自分の内情に焦点があたっていた気がするけれども、この本のほうは少し中学年向けの作りのハードカバーなので一見字も小さくて本のボリュームは感じるものの、ショートストーリー形式なので一話がさほど長くないからか、主人公の心情は語るものの、やや第三者的に、その前後の出来事や情景を書きだしている感がする。
内容も文体も恐らく変わらないんだろうけど、単に記憶の中のイメージで何かしらの差を感じようとしている勘違いなのか、このムッシュトマーレ(第三者)の存在によるものなのかは分からないけど、他にもこの人のお話があるといいな、読ませてみたいと思った。ただ、ポツポツ読んだせいもあるけど、佑太と涼が誰なのか、ピンと来てくれなかったのは、ちょっと残念だなー。ウサギ小屋とか、四か月の妹とか、気づきやすいキーワードはあったのに!私が読み聞かせずパラパラ読んだ話もあったので思いついて最後に確認で読み探してみたらピアノの子も同じウサギ小屋の世話係りグループだったね。
- 感想投稿日 : 2017年4月10日
- 読了日 : 2017年4月9日
- 本棚登録日 : 2017年3月10日
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