図解(フルカラー) 90分でわかる! はじめての相続【40年ぶりの相続制度・大改正対応】

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  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2019年4月26日発売)
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[墨田区図書館]

ネットで検索していて見かけた「ぶっちゃけ相続」と一緒に売れている本として、先日家族信託について調べた際に見かけた「はじめての家族信託」とともに紹介されていた。実はこの曽根恵子さん自体、ちょうど直近の「マンガでわかる相続の成功か失敗かはパートナーで決まる! 相続コーディネート実務士に聞け! !」で知った方。やはり何かを読むと次に繋がり、あるジャンルに絞って読み進めると巡り巡って関連書はリンクしあっているもんなんだなぁ。

本書は2019年5月発刊。40年ぶりの相続系法律の大改正に関する点から相続についてまとめられた書。
良書なんだろうけど、2章(「相続プラン」を作って相続を用意する)をもう少し具体的に、自己チェックシートなどで教えてほしかった。3章(感情面の対策のポイント)はいざその場になった時は大事だったりするのかもしれないけれど、現時点で自分や家族を考えた際にはほぼ不要と思われる内容。そして一番肝となる序章(今回の改訂部分説明)と1章(相続の基礎知識)は、ある程度知っていれば簡潔に見やすくまとめられている感はあるが、これでホントに"はじめて"読んで理解しようと思ったら、とてもとても90分では理解して覚えられそうにはない内容、というか説明だけなので自分事に落とし込んで理解することまではできないかな。しかも"手段(遺言書、民事信託、不動産購入、資産組替、土地活用、etc.…)"自体は既に知っていても"わかった"気になれないのは、"自力で考えさせてくれる練習問題"がないからだろうな。それがない限りは、結局自分が遭遇(経験)し終わるまで理解できないのかもなー。

ただ、更地駐車場だと空き地と変わらず何の減税もできていない状況だし、「貸付事業」とするにはアスファルトや立体駐車場などの"構築物"が必要なこと、そしてそれらを考えられない場合、よく"不動産(上物を建て)で対策を"というが、必ずしも何かを作らなくても売っぱらって区分マンションを買うという案は一つ新案だった。

■相続のスケジュール
1. 7日以内:相続人の確認をして『死亡者の住所地の市町村役場』に「死亡届」を提出。
2. 遺言書の検認を行い、あれば『被相続人の住所地の家庭裁判所』に。
3. (相続を知ってから)3か月以内:財産と借入の状況把握を行い、「相続の放棄」をするなら、『被相続人の住所地の家庭裁判所』に。
4. 4ヶ月以内:所得があれば『被相続人の住所地の税務署』に準確定申告をする。
5. 10か月以内:財産の評価・分割協議行い、『被相続人の住所地の税務署』にて「相続税」を申告する。
6.財産分割・名義変更・生命保険金の請求などを行う。

・遺留分は法定相続分の半分

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自分用
感想投稿日 : 2022年4月30日
読了日 : 2022年6月21日
本棚登録日 : 2022年4月30日

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