絵でみる人体大地図 (ピクチャーアトラスシリーズ)

  • 角川書店(同朋舎) (1993年10月1日発売)
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[江戸川区図書館]

同じワイド版コーナーにいくつかあった人体図鑑から、「人体絵本」「人体透視図鑑」「絵でみる人体大地図」を借りてきてみた。

子どもの習熟度からいうと、やはりまだまだしかけ絵本の「人体絵本」に軍配が。といっても内容を読んでいるわけでなく、ひたすらめくり、60以上あるという仕掛けの数を一生懸命カウントするのがメイン(泣)
ただ、この各仕掛けには、二重三重に(切り)開けるものが多く、めくった裏側にもその部位の筋肉組織などが描かれているし、子宮の中には3M、6M、9Mの胎児の画が用意されていたりとしかけが細かい。

ただそれを悲しむ一方、大人目線の自分も、手に取ろうかな、面白そう、と手に取る順はやはり同じかも(笑)
でもいざ細かくそれぞれを読んでみると、「人体透視図巻」は先日読んだ「人体のサバイバル」同様、2人の探検家が人体内を血流やリンパの流れに乗って潜入するというコンセプトで、沢山書かれている小人たちも実は血流チーム、組織チーム、筋肉チーム、などと色別されているのでその辺りに注目してめくるだけでも、ページによって配色比が違うことに気付いたりとか出来るのかも。それに小人が書かれているからと言ってもその描写は細かく正確で、"透視"という表題にも恥じない作りになっている。

残る「絵でみる人体大地図」は最も大人向け。ただこちらは「人体絵本」と同じ著者で、やはりこちらが一番、説明も描写も細かいかも。ただ、どちらかというと近年は、「骨、筋肉、呼吸器系、血液循環系、消化器系、リンパ、…」などと機能系統で分かれて紹介されるものが多い中、臓器レベルで分かれている感があり、"系統"を意識するにはやや分かりづらい反面、各臓器ごとの形や働きについては細かく知ることが出来るのかな。特に「男性生殖器」「女性生殖器」「人間の誕生」などのコーナーは説明内容以前にそもそもないことも多いので、珍しいなぁと思った。

※目次
人体のしくみ、頭と首、頭皮と頭蓋、脳、目、耳の構造、首、胴体上部、肺、心臓と主な血管、背中の上部、脊柱、腕と手(上肢)、肩と肘、手首・手・指、胴体下部、胃、肝臓・膵臓・脾臓、腸、腎臓と膀胱、男性生殖器、女性生殖器、人間の誕生、腰、脚と足(下肢)、股関節と膝関節、足首と足

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 子どもの読書履歴(読み聞かせ)
感想投稿日 : 2017年1月21日
読了日 : 2017年1月21日
本棚登録日 : 2017年1月21日

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