JISAのREBOK(アールイーボック)企画WGの、
青山 幹雄 南山大学
斎藤 忍 株式会社NTTデータ
中谷 多哉子 筑波大学
鈴木 三紀夫 TIS株式会社
中崎 博明 富士通エフ・アイ・ビー株式会社
藤田 和明 株式会社日立ソリューションズ
鈴木 律郎 一般社団法人情報サービス産業協会
といった、方々が執筆・編集された本です。
日本のソフトウェア産業は、企画が弱いとか、要求をしっかり捕まえる前に開発を始めてしまうといったことが長い間、言われてきました。
本書は、要求工学(すなわち、ビジネスや製品の企画から情報システム開発、ソフトウェア開発に至る要求を組織的、かつ、合理的に定義するための技術)について、体系的にまとめられた世界初のBOKです。
上記メンバーが3年以上の歳月をかけて議論し、整理したものなのでとても勉強になりました。
(章ごとの整合性を取ったり、リンクで済ませた方が良さそうなところもあり、若干読みにくい……といいますか、頭がぼーっとして働かなくなってしまう……ところもありましたが全体としてはとても良い本です)
★★★
本書では、要求工学が取り扱う知識領域を次の4つに分けて説明してます。
(1) 要求獲得
(2) 要求分析
(3) 要求仕様化
(4) 要求の検証・妥当性確認・評価
これまでは、漠然と「要件定義」として認識していたものがより行動に結びつく概念としてスッキリしました。
ということで、ソフトウェア関係者はぜひ読んでみてください。おすすめです!
- 感想投稿日 : 2012年4月30日
- 読了日 : 2011年7月7日
- 本棚登録日 : 2012年4月30日
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