いま親が死んでも困らない相続の話 (SB新書)

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  • SBクリエイティブ (2012年3月16日発売)
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感想 : 20
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ハウツー本はいらなくなってから買うタチです。2013/9に自分が脳出血で死にかけ、2014/9に母が病死し、人っていつかは亡くなるのだなということを思いだしました。(父が死んでから20年位経つのでうっかりしていました)

それで、この1年の間に相続をすませ、実家の処分も来月にはまとまるということになり、「はて?自分のやってきたことはどのくらい間違っていたのかな」と思って読んでみました。

相続というとお金持ちの家の話と思われがちですが、実際には普通の家の方がシビアなんじゃないかなあ?と思います。
だって10億円の遺産があるなら相続人が5人いて均等に分けたとしても2億円です。それならもめることもないと思うからです。また、そういう相続人は普通以上の生活をしてお金に困っていないように思いますし。

相続を気にするのは、むしろ5,000万~1億円くらいの遺産をどう分けようという場合が多いと思います。
それも、流動資産である預貯金・株券などでなく固定資産の家・土地・絵画とかそういうものがメインの場合が多いんじゃないかなあ。

この本には「被相続人(亡くなった方)の遺志を調えるのが相続」であるということが書いてあります。

あと、相続税対策も少しありますが、そちらはネットの方がわかりやすいかな。
年間110万円までは譲渡税がかからない(でも決まった日に決まった額はだめ)という豆知識は相続者が多い人は知っておいたほうがよいかもしれません。
(5人の子供に毎年550万円譲渡すれば10年で5500万円の財産を無税で渡せるから)
もっとも、死ぬ3年前以降の譲渡は相続とみなされるそうです……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文
感想投稿日 : 2015年11月28日
読了日 : 2015年11月28日
本棚登録日 : 2015年11月28日

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