ユースケース入門: ユーザマニュアルからプログラムを作る (ObjectTechnologySeries 17)
- 桐原書店 (2001年11月1日発売)
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感想 : 9件
ICONIXというユースケースとロバストネス分析を核とした開発方法論について書かれた本です。
(みきおさんに教えてもらいました)
薄い本ですが、手順が具体的で示唆のある言葉も多く勉強になりました。
ICONIXのプロセスをものすごく簡単に書くと、
1. ざっくりと問題領域を分析し、ドメインモデル図を描く
2. ユースケースを使って要求を表す
3. ユースケースをロバストネス分析することで矛盾をとり除き静的構造と動的構造を見出す
4. クラス図とシーケンス図で静的構造と動的構造を詳細化する
5. コーディングとテストを実施する(ただし、1~4によりこれらは自動生成できる?)
というものです。
テストについて短文で良く書かれているところがあったのでメモ。
> ユースケースが単体テストをパスすると、結合テストはユースケースの
> ロジックグループ(パッケージ)のテストを含みます。
> その後は、負荷テスト(同時にいくつかのユースケースを実行する)や、
> フルスケールテスト(制限を超える)を含む、熟成したシステムテストへ
> ロジック的に飛躍します。
> 特に実行を含む要求と明示的にリンクできるように、テストシナリオ内の
> テストケースは別々の実体として扱うことを忘れてはいけません。
そうそう、最後の一文が大切です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ソフトウェア
- 感想投稿日 : 2012年6月24日
- 読了日 : 2012年6月24日
- 本棚登録日 : 2012年6月24日
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