なぜ宗教は平和を妨げるのか (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社 (2004年1月21日発売)
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感想 : 12
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「キリスト教が世界をダメにした」、なんて持論を高校のときから持っているわしですが、まさにそんな淡い心にピンと響いた一冊です。

これは、ユーゴ紛争でのある虐待の場面。
「1992年6月17日、セルビア人衛兵は21歳のエミルに1リットルの自転車のオイルを飲ませ、それからすでに打ちのめされて反死の仲間3人の睾丸を噛みちぎって呑み下すことを強いた」。
東方正教を信じるセルビア人がイスラム教のムスリム人に行った虐待の一例です。
想像を越える虐待の悲惨さに悲しくなりました。

大宅壮一さんはこんなことを言ってます。
「世間には常に何ものかを崇拝し、胸に抱きしめていないとおさまらない人間がウヨウヨいる。釣られたがっている魚のようなもので、それに糸をたれてやるのが教祖である」。
ま、これは新興宗教に当てはまる言葉ですが、

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2008年11月17日
本棚登録日 : 2008年11月17日

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