この妙に浮かれた書き口、どこかで・・・と思ったら、同じ著者の「菌世界紀行」を読んでいたのだった。
そっちの本は面白いといえば面白いが、ほとんど珍道中もので肝心の菌のことがあまり書いてない、と不満を持ったのだが、著者は同じことで怒られたか反省したらしく(と前書きにある)、今回はわりと真面目に「菌」について書いてある。
が、肝心の菌類の話が横滑りしてて、あまり面白くない。というか、どこが面白いのだかいまいちわからない。たとえば「ガンダム? ああ、わりと見てたよ」程度の一般人に、ガンダムオタクが自分の好きなモビルスーツについてものすごい早口で語り出して止まらない、みたいな感じだ。
科学系の本で浮かれてはならん、というつもりはない。著者の言うように「ユーモア」は大切だ。だが、肝心の菌類の面白さが伝わらないと、せっかくのユーモアも無駄ではないかと思うのだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
自然・科学
- 感想投稿日 : 2022年7月24日
- 読了日 : 2022年7月24日
- 本棚登録日 : 2022年7月24日
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