どんなことでもハマる人がいるものだなあ、と思う。だが、この図鑑のコケのアップを眺めると納得もいく。普段何の気なしに通り過ぎたり、踏みつけたりしているコケも、よくよく見れば繊細で美しい。要はどのくらい興味をもって、一生懸命眺めるか、なんだと思う。夜空の星だって、道のかたわらの草むらの虫だって、興味を持たない人にとってはただの空だったり、ただのバッタでしかないが、それを一生かけて研究している人がいる。
ちょっとおもしろいのは、コケの種類の見分け方指南が載っていること。たぶんほとんどの人にとってコケはただのコケであって、種名なんか気にしないのだろうが、どんなことでも名前がわかるようになると楽しさがわかってきて、ハマる一歩手前だ。ぼくもちょっと本書を持って、コケ調べに出かけてみようかという気になった。この図鑑のポケットサイズのやつを出してほしいな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然・科学
- 感想投稿日 : 2022年11月28日
- 読了日 : 2022年11月28日
- 本棚登録日 : 2022年11月28日
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