英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ウ 21-1 ファージング 1)
- 東京創元社 (2010年6月10日発売)
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感想 : 40件
舞台は英国、ナチスと講和条約を結んだ1949年の世界、という設定に惹かれて読み始めたものの、前半は“普通の殺人事件”というか、名門一家のお家騒動というか、それはそれで面白くないわけではないのだけれど、折角の舞台装置が勿体無いなぁという気がしていた。
でも半分過ぎた辺りからこの設定が活きてきて、話もどんどんスピード感が増し、俄然面白く。
最後は、人とは、そして世界とは、こうやって少しずつ、しかし急激に良くない方向へ流されていくものなんだなと、背筋が寒くなる思いがした。
残り2冊にも期待。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ・ホラー(海外)
- 感想投稿日 : 2011年7月26日
- 読了日 : 2011年7月26日
- 本棚登録日 : 2011年7月1日
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