13歳から鍛える具体と抽象

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2023年9月27日発売)
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感想 : 36

具体的な概念と抽象的な概念について解説した本。
読みやすく分かりやすかったので、確かにタイトルどおり中学生ぐらいの子でも理解できる内容だと思った。

具体的の具の訓読みは、「具わる(そなわる)」ということを初めて知った。調べてみると、意味としては、同じ読みの「備わる」と同じような意味らしい。実体をより表しているということが具体的という意味では、確かに「備わっている」といえるのかもしれない。

5W1Hのうち、「When/Where/Who/What」は具体的な名詞の答えがあり、「Why/How」は名詞一言では表せられないという話はなるほどなと思った。
特に「Why」は具体を抽象にするための疑問視で、「How」は抽象を具体にするための疑問視とのこと。そういうふうに考えたことはなかったけど、そういわれてみれば確かにそうなのかもしれない。

後、「例えば」「例をあげると」「具体的にいうと」という言葉は、具体化するための言葉なのに対し、
「要するに」「一言でいえば」「まとめると」という言葉は、抽象化するための言葉という話もなるほどなと。

ちゃんと考えたことなかったけど、こういうふうに今は具体的な話をしているのか、抽象的な話をしているのか考えることができると、逆に抽象化したり具体化したりして話すということができるようになるのだなと思う。

途中書いてあった、友だちに「お腹すいた。コンビニでおにぎりでも買ってきて」と言われてコンビニにいったらおにぎりが売り切れてたので何も買わずに帰ってきたという話は、自分もやってしまいそうだなと思った。
そもそも、なぜおにぎりを買ってくるのかを考えると「お腹がすいているから」なのだから、おにぎりじゃなくてもいいはずだしね。このへんは、自分も気を付けたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月10日
読了日 : 2024年3月10日
本棚登録日 : 2024年3月10日

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