発達障害考察本: 31歳までグレーゾーンだった私がやってきた改善法

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  • 2019年4月1日発売
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感想 : 3

著者の経験をもとにした発達障害の考察と改善法について書かれた本。
自分も発達障害のようなので読んでみた(手帳は持ってない)。

ただ、なんというか、ストーカーをしてしまっていたとか、一歩間違えると著者は警察のお世話になってしまいかねない状況だったのだろうなと思った。
なかなかの重症だと思うけど、家庭環境の影響も大きかったんだろうなと思う。

ケアレスミスが多いというのは、自分も本当にそうなのでよく分かる。本当、何でこんなミスしてしまったのだろうと思う事が半年に1回はある気がする。
その対策としては、全行程ではなく、次の一手のことだけ考えるのがいいとのこと。言ってることが分かるのだけど、全行程が分からないと次の一手も分からなくなるような気もして、よく分からなかった。
難しく考えすぎなんだろうか…。

「普段はおとなしいタイプなのに、突然クラスの人気者のような振る舞いをしてしまうことがあります」というのも、心当たりがあって辛くなる。本当、何であんなことしてしまったのだろうと今になっても後悔する(中学生の時の話なので、もう20年以上前の話だけど)

ところで、「ノートは黒板丸写しで、勉強は記憶することだと思い込んでいる人もいます。」とのことだけど、これって違うのか…。まさしく自分がそうだった気がする。
黒板丸写し以外のノートの取り方って、正直今でも分からない。

「先生から怒られても(あれをしたら怒られた)という記憶が増えただけで、自分の過ちを理解して反省することがいつもできませんでした。」というのも、なんとなく分かる気がする。怒られてるから自分は悪いことをしたのだろう。だから謝ろう。となるけど、結局、普通の人の感覚が分からないから似たようなことをやってまた怒られるという(同じことではない)

『一人反省会』は自分もよくやる。余計にネガティブになるのに、気づいたら一人反省会して後悔してしまっている。そんなこと考えたってどうしようもないのに。
しかも、反省会をしたところで改善されるわけじゃないから、本当に面倒くさいやつだなと、自分で思ったりする。

コミュ障の改善法について書かれてあった正方形について算数用語をなるべく使わずに説明する訓練は、ChatGPTにやってもらったほうがいいなというふうに考えてしまった(全くもって意味が無い考え)。
実際にChatGPTで試すと、「90度」とか「辺」とか「直角」とかでてきたのでChatGPTとしても算数用語を使わない説明は難しいのだろうなと思った。
とにかく、自分で何かを説明する言葉を考えるということが大事なのだろうなと思う。少しでも、そういう癖をつけていきたい。

発達障害は、「意識が素面(しらふ)のまま、脳だけが酔っぱらっているような状態」という例えは言い得て妙だなと思った。自分はお酒に弱いので酔っぱらうという感覚はよく分からないのだけど、ちょっとだけ朦朧としているといえばそうなのかもしれない。

まあ、いろいろ書いてあったけど、著者にとって一番良かったのは一人旅をしたことなんだろうなと思った。解放的な気分になるって、それだけ大事なんだろうなと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 電子書籍を読んだ
感想投稿日 : 2024年4月12日
読了日 : 2024年4月12日
本棚登録日 : 2024年4月12日

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