仏教哲学者井上円了の妖怪に関する講義や著作をまとめた本。
妖怪関係の本を読むと名前は度々拝見するのですが恥ずかしながら今まで読んだことがありませんでした。
こちらはアンソロジーと言うことで幾つかの著作がまとめられており、彼の考え方や仕事ぶりが分かりやすかったです。
妖怪と思われていた現象を「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とばかりに切り捨てて進む『おばけの正体』の容赦の無いこと。
現在では迷信と分かっている事柄も信じられていた江戸期から明治の時代、それを科学的に解明し人々を啓蒙しようとする力強い意志を感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月27日
- 読了日 : 2023年11月27日
- 本棚登録日 : 2023年11月27日
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