元SS大尉クラウス・バルビイの動きを追った本。
戦前、戦中、戦後と順を追い、フランスでの虐殺の罪に問われヨーロッパを脱出し南米での施政者との関わり、ネオ=ファシズムとの交流等、かなり細部に渡って調べられていました。
南米の政権に与えた影響の多きさに比べ、バルビイ自身はかなり小物の感がしてしまうのですがデレ・キアイエのような人物が彼と絡むことで強力になってしまうのでしょうか。
反体制派に対する弾圧、麻薬、独裁等、現在も続く南米の混迷はこの頃からあったのだ、と改めて思わされたのでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月30日
- 読了日 : 2012年9月30日
- 本棚登録日 : 2012年9月30日
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