蝦夷地に渡った説や大陸に渡った説、挙句成吉思汗だったと言う各種源義経生存説についての反論。
時代を追って生存説の位置付けが庶民の義経への憐れみや敗者の共感と言ったある意味素朴なものから江戸、近代へ移るにつれ施政者がわの意図を汲んだものから領土拡張、国威発揚的なキナ臭いものへの変遷がよく分かる。
衣川で自害後、近代までこうも生死を弄ばれるとは。
人々のかくあって欲しい、と思う同情や希望が国威発揚にまで利用される様をご本人はどう感じているのか…と思う。
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- 感想投稿日 : 2011年6月6日
- 読了日 : 2011年6月6日
- 本棚登録日 : 2011年6月6日
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