本書を手にするまで、人口減少社会をいかに生き抜くのか、すなわち人口減少、少子高齢化社会を負のイメージでしかとらえたことが無かった。タイトルを見て驚き、手に取った。
ポスト成長時代を定常社会と位置づける。そこではローカル、コミュニティを重視し、人間本来のあり方を追求する。環境政治、緑の福祉国家を構想し、地球倫理の可能性を模索する。
地球倫理とは、個別全体的な世界観。すなわち、グローバルな視点とローカルな視点、両者を包含する。
著者は科学哲学史の専攻者であった。本著後半には、地球倫理と科学史、宇宙に対するエコロジカルな認識観へと思考が飛翔していく。圧倒されながら読み進めた。内容をより深く理解するには、まだ時間がかかりそうだ。もし講演などあれば、ぜひ聴いてみたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学、教養
- 感想投稿日 : 2013年10月5日
- 読了日 : 2013年10月5日
- 本棚登録日 : 2013年10月5日
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