やはり監督が演じるウォルトのラストシーンはショッキングなものでした。
あのラストの後に、ウォルトの言動は、それを神父が察していたように、自分自身の罪の懺悔、人生最後の仕事に挑む覚悟だったんだと気づきました。
昔ながらの硬い気質のウォルトが、居た堪れない日々の中で隣家のモン族の一家と打ち解けて素直になって行く様と、タオがどんどん男らしくなって行く様が並行して進む感じが良かったです。
劇中で2回しかない息子(ミッチ)との最後の電話の時の息子の表情は、何かを察するような神妙な面持ちで、そこからウォルトの葬儀の時も、明らかに他の家族とは態度が違い、父に対する感じ方が違うところに変化を感じました。また、長い付き合いだっただろう散髪屋のおっさんが一家の後ろでニヤニヤしながら神父の話を聞いているのも、それまでの関係性が掴めてくる感じで良かったです。
最後、隣家のお婆さんの近くで悲しそうな表情をしている愛犬が切なかったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
クリント・イーストウッド
- 感想投稿日 : 2019年1月31日
- 読了日 : 2019年1月31日
- 本棚登録日 : 2019年1月31日
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