アイヌと縄文: もうひとつの日本の歴史 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2016年2月8日発売)
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本棚登録 : 287
感想 : 18
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シャーマンキングやゴールデンカムイなどの漫画からアイヌに興味を持つようになり、ちょうど筑摩書房のセールもやっていたため購入。

縄文人の末裔であるアイヌの歴史を振り返りながら、同じ祖先である縄文人の縄文思想とは何だったのかを考えていく内容です。
これは良書ですね。
遺伝子的な部分だけではなく、言語や文化、風習などといった多角的方面からアイヌの歴史について述べています。
そして参考文献の数がすごい…。

アイヌを語るのに欠かせない本州との関連や中国やロシアなど大陸側との関係にも言及されており、より理解が深まります。
今のアイヌはただ縄文人が外部の文化を受け入れずに現代まで続いているのではなく、様々な文化と交わり変化していった姿だということがよく分かりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月28日
読了日 : 2020年6月28日
本棚登録日 : 2020年6月28日

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