歳時記(ダイアリイ) (黄金の13)

著者 :
  • 東京創元社 (1991年9月1日発売)
3.12
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本棚登録 : 45
感想 : 8

自殺した女性が残した推理小説「歳時記」。読者への挑戦がついたその小説では解決編で犯人が明かされるものの、しかし謎が残る。そしてそこに描かれた事件は実際に起こったものと酷似しているという。その小説で彼女は何を伝えようとしたのか、そして犯人は誰なのか。トリッキーなミステリです。
作中作「歳時記」の犯人については最初からほのめかされているのですが。……うん、そうだよね。なんかおかしい。わかりやすくわざとらしいまでに手掛かりはばらまかれていて、ある程度消去法で犯人を絞り込めるように作られているのですが。たしかにあの人は犯人の条件にあてはまりません。えー、なんでー? の連続でした。
もちろん最後まで読めば納得の真相です。ああそうか、いろいろと不自然なところがあることは気が付いていたのだけれど、それが何を指し示すのかには思い及びませんでした。やっぱり完敗。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年10月9日
読了日 : 2022年10月9日
本棚登録日 : 2022年10月9日

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