1巻はただただ異常な家庭の日常と宗教と思春期という印象だった。
2巻はつらい。
トラウマを払拭するために見境ないセックスに逃避するのも、普通を望みながら自分をいつまでも可哀想な存在にしておきたい無意識(と、田中に見透かされるシーン)も。
自分の内臓を殴られてるような気持ちになった。
田中、絶対に付き合いたくないしロクでもない男だけど真実なんだよなあ。
慰めてもらいたいだけの、憐憫が欲しいだけの自分語りは覚えがあって耳が痛かった。
家族、どうしたって手離しの好意を向けられないのにどれだけ嫌いが積もっても愛情が消えてくれなくて、世界が憎いのに家族を憎みきれなくて自分一人で消えてしまいたい愛子の気持ちに共感してしまって激しく落ち込んだ。
最後、ようやく家族に本心をぶつけられた愛子が、その抑圧されきた感情がどうか報われて欲しいと思う。
次巻が楽しみ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2019年6月7日
- 読了日 : 2019年6月7日
- 本棚登録日 : 2019年6月7日
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