京都府大会も無事乗り越えて次は関西大会にむけての夏合宿が始まる。今年から取り入れた大会ごとのオーデションの結果。久美子と麗奈の間に亀裂が生じる。波乱の展開を乗り越えて悲願の全国大会金賞に輝くことができるのかぁああ!
シンプルなことなのに心配性の久美子は複雑にこじらせてしまい滝先生への不信感を払拭できないでいる。純真に久美子と仲良くなりたいと思ってる真由に同じユーフォ奏者としての焦燥から壁を作ったり疑念を持ったり、小悪魔的な後輩の奏のささやきも相まって増幅していく。その点、麗奈は一貫してブレない姿勢で勇往邁進している。コントラバスの緑輝も屈しない精神力を持っていて笑顔を絶やさない。
いろんな個性をまとめあげて美しいハーモニーを奏でだす。
久美子にはあすか先輩のようなカリスマ性や、夏紀先輩のような体裁を気にしないガッツもなく、一歩引いた視点から冷淡に観察するずるさがあったけど、いろんな仲間に影響され奏者としてまた部員数103名の吹奏楽部部長としての自分の位置を探り求めてゆく。
感情移入してしまい私も吹奏楽部の一員として第3の青春を駆け抜けることができました。
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- 感想投稿日 : 2024年1月25日
- 読了日 : 2024年1月25日
- 本棚登録日 : 2024年1月25日
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