なぜ会社は変われないのか: 危機突破の風土改革ドラマ

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2003年11月1日発売)
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この「協力し合う」という了解事項が、しだいに「強調しあう」ことに変質しやすいのが組織、特に日本的組織の特徴でもある。
不安定な状態というのは別の面から見れば活性化した状態でもある。
お互いに牽制しあって「余計なことは言わないほうがいい」と安定している状態を、「お互いに言うべきことはいいながら協力する」という不安定な状態にしていく事が、風土・体質改革の中身なのだ。
「話し合う」といっても普通と違うのは、むしろ「聞きあう」ことをだいじにするということである。
「新しい情報はそれがどこから来る情報であっても虚心で耳を傾ける」姿勢をどれくらいもてるかで老化の状態を評価する事が出来るとワタシは考えている。
二割の社員が変わればよい。
土壌を無視したそういうセカンド発進は不得意だけど、土壌さえ良ければ本当は仕事が出来るというのは数多くいる。
P314
今の時代は特に状況が変わりやすい。だから、間違ったり失敗したときの修正・回復能力というのが実はすごく大事なんだと思います。
一人にならないことが大切。周りの人も、その人を一人にしないで助ける。
P319
本来、下のレベルで判断すべき案件を、上にお伺いを立てるということがいつも行われていると、待ちの姿勢が蔓延し、意思決定の能力を持つ人間がいなくなってしまう。
322
「こうなりました」という結果の情報をオープンにするだけでなく、「プロセスがどうなっているのか」という情報も常にまわりに伝えるようにする、という努力が必要である。
323
「みんなで議論した上で」責任を持ってフォローする者が最終的に独りで決める。
326
「自分の責任で判断して失敗する」というのは教育の中でも最高の教育なのだ。
327
これに対して責任の所在のはっきりしない失敗は単なるロス

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年3月14日
読了日 : 2012年3月14日
本棚登録日 : 2012年3月2日

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