それは運命の恋だから (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2018年4月10日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 17
3

会社ではクールで結婚なんか採算が悪いと豪語してる受け。だが実は家族を早くに亡くしてるので本当は結婚願望がある、がゲイなのでそれは無理と諦めて生きてる。ある日白髪を見つけ老いていく自分にこのまま何もないままか?と焦り、一念発起してゲイの恋活に行く。そこで見た目が超好みの人が居たけど全然話が弾まずしかも趣味も好みも合いそうもない。とはいえだれか良いと思った人を書かないといけないので書いたら何故かカップル成立してビックリ!嫌われてしまわないように色々努力します!と相手に宣言する。
何回もか合って向こうが良い人でとても幸せ、でも自分を客観的に見て嫌われないようにしようとする受けが健気で可愛い。

実は攻めの方はノンケだけど従兄弟に付き合って恋活パーティに同伴。ルールに則って希望の相手を書かないといけないので、およそ自分を指名しない相手を書いたらまさかのカップル成立でビックリ。早めに断ろうと思っていたけど受けの素直で純粋なところを知ってどんどん惹かれていき、フィジカルコンタクトに持ち込みたいのを受けの可哀想な過去を知って理性を総動員して我慢する。
そうこうしてる時に仕事で関係があるのでお互いの会社の人と飲み会をする事になって同僚から攻めがノンケで付き合いで恋活パーティに行った事をバラされてしまう。
もうすっかり受けを好きになっていて、その恋活パーティのことはゆっくり信頼得て言おうと思っていたのに。
そして受けは、今までこんなに良い人が自分なんかと付き合ってくれてたのは営業の経験値を上げるためだと妙に納得してショックを受けてしまう。


月村さんらしい自信の無い受けでやはりグダグダするのだけど、今回は攻め視線が多目にあって、いつもだと攻めの気持ちを読者として想像するだけで受けと同じようにもだもだするのだけど、攻めの気持ちが分かって安心して読み進められたのが良かったです。優しい気持ちでゆったりと読み終える事が出来ました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年1月25日
読了日 : 2019年1月25日
本棚登録日 : 2019年1月25日

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