誰も行けない温泉命からがら (小学館文庫 G お- 1-1)

著者 :
  • 小学館 (2002年11月1日発売)
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本棚登録 : 52
感想 : 2
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世の中には、どんなジャンルにおいてもド変態というのはいるものなんだなあ、ということが実感できる本。

著者は写真週刊誌FLASHの創刊メンバーのうちの一人。日本各地の温泉、しかも普通の旅行ではまず行かない、行けない、地図にも載ってない、むしろ常人だったら頼まれても行きたくない、というレベルの温泉を探し、発見しては何とかして「入浴らしきもの」を済ませ、写真を撮り、ルポを書く。

温泉に入りに行くための山道を歩くための登山靴、地面を掘って湯船を作るためのスコップ、山道を歩く時の備えとしての熊避けの鈴、有毒ガスがたちこめる温泉に入るためのガスマスクまで背負って探しに行くというのだから、もう完全に常軌を逸している。40の温泉(そのうちのいくつかは明らかに川であり、いくつかは明らかに水たまりである)が紹介されているが、入ってみたいな、と思えるのは僅かに3つぐらい。

でも、世の中にはそういう変態がいるのを知れるということと、そういう変態がいないとこういう本が出てこないということには、それなりの価値がある、ように思える。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 娯楽
感想投稿日 : 2022年12月26日
読了日 : 2022年5月9日
本棚登録日 : 2022年12月26日

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