なんとも挑発的なタイトルのヌードをめぐる近代絵画史の本。西洋絵画史におけるヌードの名作を、その時代背景や当時の反響も含めて解説・鑑賞している。足の指のそりかえりとか、細部をよく見てる。また、もっぱら神話や古典古代を理想化して描くことを口実にヌードが描かれていたのに、19世紀以降になって「現実の女性のヌード」が描かれるようになった流れが興味深かった。マネの「草上の昼食」も、こういう経緯があったから騒がれたのか、と納得。絵画の見方については三浦篤や若桑みどりなどによるいい入門書もあるけど、これもまたお薦めの一冊です。
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- 感想投稿日 : 2010年9月15日
- 読了日 : 2010年9月15日
- 本棚登録日 : 2010年9月15日
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