森羅万象が流転する(パンタ・レイ)―ヘラクレイトス言行録

  • 近代文藝社 (2011年12月15日発売)
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── L・デ・クレシェンツォ/G・ピアッザ&谷口 伊兵衛・訳
《ヘラクレイトス言行録 20111215 近代文藝社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4773378034
 
 Herakleitos     BC-540‥‥ Greek BC-480‥‥ 60 /
 Creschenzo, Luciano De 1928‥‥ Italy        /
 Piazza, Giovanni    1942‥‥ Italy        /
 
──  ルチャーノ・デクレシェンツォ/ジョバンニ・ピアッザ
《森羅万象が流転する パンタ・レイ ~
 
…… ギリシャ思想、孤高の哲学者ヘラクレイトスは事物の深奥に、絶
えず生成消滅を繰り返す火を見た。それは「森羅万象が流転する(パン
タ・レイ)」ことであり「対立する物どうしの絶えざる葛藤と生成」の
運動そのものだ。本書は「ヘラクレイトス言行録」という副題のとおり、
一二九篇の断片と八二個の証言の言葉を用いることにより、ヘラクレイ
トス本人が「考えているすべてのことを述べるような物語」である。
 しかし、本書は伝記や歴史物語ではない。著者クレシェンツォはヘラ
クレイトスを小説に組み込むことにより、彼にありうべからざる邂逅を
課す。「現代」に降りたったヘラクレイトスが驚き、共感、違和をもっ
て世界を見るようすや、作中に多く採用された対話はどこかユーモラス
でさえあり、読者は気負うことなくヘラクレイトスの言葉、思想の稀有
なすがたと対峙することができる。なかでも万物の根原理に数を見た
ピュタゴラス、無限なる不可視の元素を根源に求めたアナクシマンドロス
等のギリシャ哲学者や著者自身等との対話は、おのおのの思想の差異を
浮き彫りにし、まさに火をおもわせるヘラクレイトスの人となり、言葉
の力が迫ってくる。(抜粋)20120211 図書新聞 ISBN:978-4-7733-7803-0
http://www.kindaibungeisha.com/topics.php?topicID=65
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%BF%B9%CD%E5%CB%FC%BE%DD
 森羅万象
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%A5%D8%A5%E9%A5%AF%A5%EC
 
(20220123)
 

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感想投稿日 : 2022年1月23日
本棚登録日 : 2022年1月23日

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