「有名な古典落語「千両みかん」の絵本です。
舞台は、江戸の町。
布団に横になっているのは、ある大きな商店の若旦那です。
若旦那は長患いのようですが、どうやら薬を飲んでよくなる病気ではなく、何か胸につかえているものがあるようです。
心配する番頭さんが、医者のアドバイスに従って聞き出そうとすると、若旦那が言うには……。
「つやつやとして……、
やわらかで……、
キメのこまかやかな……、
ふっくらとした……、
かおりのいい……、
水気のたっぷりとした……」
「みかん。みかんたべたいなあー!」
さあ、まさかみかんとは思わず、「お安い御用」と請け合った番頭さん。
ところが、今が真夏のいちばん暑い盛り、みかんなんて手に入らない季節であることを忘れていました。
旦那さまに、「息子をそれだけ喜ばせて、がっかりさせたら、ヘタすりゃぽっくりいってしまう。そうなったら主人殺しで磔(はりつけ)だ」と責め立てられ、矢も楯もたまらなくなった番頭さん。
広い江戸のどこかに、1つくらいみかんが見つかるのではないかと飛び出します……。」
(絵本ナビ紹介文より)
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カテゴリ:
落語(7類 芸術)
- 感想投稿日 : 2023年3月13日
- 本棚登録日 : 2023年3月13日
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