人類史のなかの定住革命 (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2007年3月9日発売)
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定住によって装身具や土偶、文様などに能力を使うようになった。
農耕社会の特徴は、実は定住社会の特徴だった。
栽培は定住生活の結果であって、原因ではない。初期は漁業生活ではないか。漁獲高は狩猟に比べて安定的で豊富。
薪として木を借ることで、栗、クルミ、小麦、大麦が群生してきた。

広葉樹林を薪として利用すると、アカマツ二次林へと変化する。クリ、クルミ、ワラビ、フキ、ウド、ミツバ、タラノキなどの陽性植物は二次林に好んで生える。

水産資源の活用で定住集落が出現し、栽培化が進行した。その後水産資源が得られない場所で農耕化が促進された。

家族を形成することは、道具を持ち歩く人類が安全を保障するために支払った代償である。食料が分配され交換された社会が成立した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養
感想投稿日 : 2019年8月8日
読了日 : 2019年8月8日
本棚登録日 : 2019年8月8日

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