アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者

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  • 新潮社 (2017年10月27日発売)
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デジタル通貨はマイナス金利がつけられる。
ビットコインは生き残らないがブロックチェーン技術は使える。
マイニングによって、取引の承認が行われる結果、安全性が確保される。発行上限が決まっている=インフレに強い、デフレになりやすい。マイニングがとまると破壊的。
マイニングのリワードは4年ごとに半減する。2140年にはラストデイを迎える。

貨幣の三大機能=一般的交換手段、価値の尺度、価値の保蔵手段

シルクロード事件、マウントゴックス事件、ランサムウェア事件の身代金支払い手段として。

中国が取引のほとんどを占める。外貨交換規制の抜け道として使っている。

ICOは多額の資金が集まる。イーサリアムが使われるのでビットコインより上昇率が高い。

中央銀行がこのような仮装通貨を発行する。貨幣は時代とともに変化した。貝殻から穀物、金属貨幣、兌換紙幣、不換紙幣、電子マネー、デジタル通貨?

スウェーデンはeクローナを目指している。しかし国民は気乗り薄。すでに多くの小口取引で、スィッシュというサービスが普及している。

現金の転々流通性をどのように確保するのか。=オープンループ型。
電子マネーはクローズドループ型でその都度発行体に戻す仕組み。
現金の持っている匿名性をどこまで確保できるか。中央銀行が支払いデータを持っていていいか。

中央銀行マネーは現金と当座預金の2種類。
銀行券を電子化する現金型デジタル通貨=現金の代わり。
デジタル通貨はコピーが可能。この点、ブロックチェーンが有力な選択肢になる。
誰がマイニングを行うか。取引承認に時間がかかると実用にならない。
銀行の中抜きの発生。中央銀行から直接供給されれば銀行の為替業務が必要ない。
現実性は乏しいのでは。

中央銀行が民間銀行に発行し、それを個人が利用する。RSコイン。

ゲゼルのスタンプ付き紙幣=地域通貨では使われたことがある。マイナス金利付き紙幣。

国際送金の問題。SWIFTを使ったものとリップルの送金モデル。リップルは早くて安い。国内送金も一緒にできる仕組み。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2020年7月16日
読了日 : 2020年7月16日
本棚登録日 : 2020年7月16日

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