キャロル [DVD]

監督 : トッド・ヘインズ 
出演 : ケイト・ブランシェット  ルーニー・マーラ  カイル・チャンドラー 
  • KADOKAWA / 角川書店
3.70
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本棚登録 : 596
感想 : 98

アマプラで洋画で恋愛物みたいなーと思ったものの、うまく検索出来ず…以前気になってウォッチリストに入れてたロマスのこの作品を見た。
恋愛ではあったけど、女性同士の恋愛だった。それ自体は全然構わないのだけど、昔の話だから女同士の恋愛は「おかしいもの」という扱われ方なので見たかったものとはズレていた…。
それに女同士であろうと、配偶者いる状態なら不倫だからな…不倫も恋ではあるんだろうけど、恋愛ものとして見たくはないなぁと個人的には思う。

というわけで、女同士で不倫の恋愛もの。
アパートの販売員である主人公が、おもちゃ売り場に娘のクリスマスプレゼントを買いに来た女性・キャロルに目を奪われる。
キャロルが忘れた手袋を郵送したことから交流が始まり、お互いに惹かれているのだがキャロルは離婚と親権で夫と揉めている最中。
主人公自身も結婚を迫られる交際中の男性がいるなかで、2人はどう生きるのか…という恋愛ドラマ。

主人公の女性、オードリーヘップバーンみたいな可憐な可愛らしさが良かった。
キャロルは妖艶な魅力漂う美女で、2人の対比がまた美しい。
キャロルは元々女性が好きみたいだけど、主人公は女性を好きになるのが初めてで、その戸惑いを彼氏にそれとなく(?)聞く流れがよかった。
「男性を好きになったことは?」
「そういう人の話なら聞くけど」
「そういう人じゃなくて自分は?」(というような流れ)
主人公は彼氏の事をそんなに好いてないし、キャロルも夫とは別れたがっている。
でもどちらの男性もその人を好いていて口汚く喚いて止めようとするのが最高に醜くて邪魔だなぁと思っちゃう。
ただ結ばれるのはちゃんと別れてからにしてほしいなーと思っちゃうけど。

一度は子供のために離婚を諦めようとしたキャロルだったけど、耐え切れず子供の親権を諦め、代わりに面会できるよう求める。
その後主人公に会い一緒に暮らしたいと話すが、彼女は多くを語らないままに別れる。
主人公に既に別の恋人が出来たのだろうか、と思ってたけど最後にはキャロルの元へと向かうエンドで良かった。
ただこの時の主人公の心境が分かりにく…ただ流されるだけだった彼女ではなくなった、という事なんだろうけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 楽しめる作品
感想投稿日 : 2021年10月14日
読了日 : 2021年10月9日
本棚登録日 : 2021年10月9日

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