東国武将たちの戦国史: 「軍事」的視点から読み解く人物と作戦

著者 :
  • 河出書房新社 (2015年9月29日発売)
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感想 : 9
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とても面白く読めた。学校の日本史や歴史ドラマの主流でない東国の歴史を知ることで、上方や織田、豊臣、徳川の動きも多層的に理解できる。
リーダーシップ、後継者選び、同盟、縦深戦略などにおいて共通点と相違点を確認しながら読むとよいですね。

私は新潟生まれで上杉謙信には一定の理解をしているつもりだったが、山内、扇谷さらに武田や北条の目線で見られるのは貴重だった。

武田信玄の晩年の戦略の狂いはなぜなのかもっと知りたいと感じた。

以下は発見。
北条五代の百年帝国は興味深い。伊勢宗瑞から北条氏直まで個性的なリーダーと体系的な統治がされていたことをよくわかった。氏綱の印判状の革新的な一面、氏康の権謀術数など、さらに深めてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2022年1月10日
読了日 : 2022年1月10日
本棚登録日 : 2021年9月20日

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