フランバーズ屋敷の人びと 3 めぐりくる夏 (岩波少年文庫 599)

  • 岩波書店 (2009年11月14日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 11
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ウィルが戦死し、フランバーズ屋敷を再建することを決意するクリスチナを描く。この三巻目で、ようやくクリスチナが生き生きと動き出した感じ。
資産をようやく手にし、馬を飼い、農場を始め、マークの子どもを引き取り、自分も出産する。
自分の弱さを自覚しながらも、生きるため強気にふるまい、家事・家業をとりしきる姿は胸を打つ。
年老いて頑迷な召使と、知恵遅れの少年と素行の悪い少年、言葉の通じないドイツ人捕虜というつぎはぎのメンバーを使って仕事をする苦労は並大抵ではない。
そこにディックがやって来て「ああ、ディック」と読むほうもほっとするんだけど、死んだと思っていたマークが現れるのよね。
クリスチナはマークを愛していないと言いながら、ほんと、マークには甘い。
そこがいらいら。
でも、面白く読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年12月17日
読了日 : 2012年12月15日
本棚登録日 : 2012年12月17日

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